チョークやキットパスは、何かが描かれて初めて輝くことができるプロダクト。私たちの歩みは、無限の創造力を発揮されているアーティストの皆さんと共にあります。ここでは、全国(ときには全世界!)で活躍するアーティストの皆さんをご紹介するとともに、チョークやキットパスへの想いを語っていただきます。


Meet kitpas &  chalk artists!

チョークやキットパスを使って活動されているアーティストをご紹介します


どのような作品を制作していますか?

ある日、本屋さんでオーストラリアのチョークアーティストの記事を見つけて、「これだ!」と思い、チョークアートを学ぶためにオーストラリアに行き技術を学びました。日本に帰ってから、チョークアーティストとして活動を始め、今は「LIFE with CHALK」という会社をつくり、たくさんの人にチョークアートを広めています。

私の仕事は、カラフルなチョークアートや、おしゃれな黒板アートを描いたり、レストランやお店の看板やメニューボード、テレビや雑誌の背景黒板や広告用の黒板アートを作ったりすることです。また、学校の授業やワークショップで絵の描き方を教えたり、ライブイベントでその場で絵を描くパフォーマンスもしています。

これまで、本を書いたり、YouTubeで動画を配信したりして、チョークアートの楽しさを伝えてきました。チョークや黒板は、学校や家でみんなが使ったことのある道具です。誰もが手にしたことのあるチョーク、実は描き方を工夫するだけで、おしゃれで、可愛い作品が描ける素敵な画材です。そんなチョークアートの魅力をみんなに知ってもらいたいと思い、「チョークのある楽しい暮らし」を広めるお手伝いをしています!

チョークやキットパスを使い始めたきっかけは何ですか?

チョークとの出会い

チョークアートを始めた頃は、オイルパステルを使っていましたので、「チョークアートって言うのに、学校のチョークを使わないんですね」と言われるたびに、どこかもどかしい気持ちを抱えていました。その頃、学校のチョークを使ったアートはまだあまり広がっておらず、どのメーカーのチョークが黒板アートに向いているのかもわからない、描き方を教えている人もいない状態でした。

そこから一念発起して独学で学校のチョークを使ったアートに挑戦し始め、改めて知ったのがチョークならではの発色の良さ、かすれを活かした質感。絵もそうですが文字を組み合わせたレタリングアートとしても楽しめる。この楽しさをもっと多くの人に知ってもらい、活用してもらいたいと思いました。

そして国内外のさまざまなチョークを試した中で、一番描きやすく、色合いも素晴らしかったのが日本理化学工業さんの「ダストレスチョーク」。今では私のお気に入りで、ずっと愛用し続けています。

キットパスとの出会い

チョークアートを始めた頃に使っていたオイルパステルは発色が良く、立体感が出て消えないのが特徴で、それはそれで便利でしたがメニューボードなど書き換えが必要な場合には消せる画材が欲しいと思い、探していたときに出会ったのが「キットパス」です。

最初に見つけたとき、キットパスは子ども向けの画材として売られていたのですが、ガラスに描けて水で消せるという特徴を知り、「これだ!」と感激したのを今でも覚えています。それまでチョークアートといえば油性で消せないものが一般的でしたが、「描いて消せるチョークアート」が生まれた瞬間でした。今では、多くの方々、プロのチョークアーティストの方々もチョークアートが描ける画材の一つとしてキットパスが選ばれていることを本当に嬉しく思っています。

チョークやキットパスをどのように使っていますか?

関連するエピソードも教えてください。

お店の看板やメニューボード、オフィスのインテリア黒板など、さまざまな場面で使われるチョークアートを制作しています。描く内容も、人の顔や動物、植物、花、季節ごとのモチーフ、文字(レタリング)など、多種多様です。依頼に応じて、毎回どんなものにしようかとご提案する度に新たな気持ちになり、ワクワクしながら制作をしています。

特に印象に残っているのは、廃校が決まった中学校のお別れ式典のために描いた黒板アートです。3.6メートルもある大きな教室の黒板に、春の日の授業風景を描きました。真面目に授業を受ける生徒、元気よく発言する生徒、窓の外をぼんやり眺める生徒、机に伏せて寝てしまった生徒。その教室で繰り広げられていた、何気ないけれど大切な日常を表現しました。

卒業したばかりの生徒や、何年も前に卒業したかつての生徒の皆さんが教室に入った瞬間、自分の青春の日々を思い出せるようにという想いを込めました。椅子に座りながら、それぞれの思い出に浸り、学校との最後の別れをあたたかく感じてもらえればと願って描きました。

この黒板アートは、たった1日だけのお披露目。訪れる人も限られた人たちでしたが、その短い時間の中で、先生や生徒の皆さんの思い出をよみがえらせるお手伝いができた思い出深い作品です。

力をいれている活動について教えてください。

チョークアートや黒板アートの制作だけでなく、「教える」ことにも力を入れています。絵が苦手な方でも楽しめるように、対面講座やオンライン講座、YouTubeを通じて、簡単に描けるチョークアートや黒板アートの描き方をお伝えしています。

特に、短時間で描ける黒板アートは、授業が始まる前に楽しめるアートとして、学校の先生や生徒の皆さんに大変好評です。「動画を見て描きました!みんなに喜ばれました!」という嬉しいコメントや作品もたくさんいただいています。

他にも、お店の黒板を毎月書き換えるのに困っていたお店の方々が助かっていますというコメントを頂いたり、学校に行くのが苦手な生徒さんが、私の動画を見ながら放課後毎日黒板に絵を描いている話など、動画を通じてたくさんの人や人生と繋がっていることを感じています。

一つの動画が誰かの人生に影響を与え、その人がそれを参考に新しい作品を描いてくれることで、世界が広がっていく。この「チョークで繋がる世界」が本当に美しく楽しいと感じていますので、これからも動画や講座、SNSを通じて、「絵を描きたいけれど自信がない」と思っている全国の人たちに届き、少しでも背中を後押しできるものになればと願っています。

 また、全国のキットパスアートインストラクターの皆さんが活用できるように、インストラクターさん専用の講座も提供しています。この講座を受講されたインストラクターの方々は、誰でも簡単に楽しめるチョークアートのワークショップを全国各地で開催し、多くの方々に喜ばれています。さらにキットパスでチョークアートの輪が広がってくれると嬉しいです。

Asamiさんの書籍

大人黒板おしゃれなチョークアートの描き方」、全国書店、amazonにて発売中!

チョークやキットパスのどこが好きですか?

チョークやキットパスの変わらないカタチ。日本理化学工業さんのおかげで、発色の良さや質感はどんどん向上しています。チョークの太さや形には独特の扱いにくさがあって、ペンと比べると「上手く書けなくて苦手」と感じる人もいるかもしれません。でも私は、この「扱いにくさ」がむしろ愛おしく、人間味を感じています。扱いにくいからこそ使う人が工夫する。削ったり、水で溶いてみたり、少し熱を加えたりと、使う人が想像力を発揮し工夫することでいろいろな可能性が出る画材だと思います。

チョークやキットパスは、使う人がいることで進化する。世界が広がる画材なところが愛おしいと思っています。

From Editors


画材を作っている私たちが日々立ち向かっている「壁」が、多くの人が描くという行為に対してごく自然に抱いている「難しそう」「苦手」「絵心がないって言われたことがあって・・・」という後ろ向きな気持ちです。

Asamiさんは、この壁を鮮やかに、そして軽やかに破壊して下さるジャンヌダルクのような存在です。魔法がかかったように楽しく描けるAsamiさんの世界に皆さんもどうぞ触れてみて下さいね。

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