SDGs

私たちが昭和35年から始めた障がい者雇用、「ひとにやさしく、地球にやさしい」という思いは、会社設立以来、長く継続してきたものです。

The employment of people with disabilities, which we began in 1960, and our desire to be "people-friendly and earth-friendly" have continued for a long time since the company was established.

3つのやさしい

私たちは半世紀以上にわたり、「人にやさしく、地球にやさしい」を掲げてまいりました。現在も継続して3つの観点からSDGsの達成に向けた取り組みをおこない、新たな目標達成に向けて挑戦をし続けていきます。

1. 人にやさしい

知的障がいのある社員が、今ある自分の能力を発揮して、活躍できる職場環境づくりのほか、物作りの企業として、すべての人にやさしい商品開発に取り組んでいます。

2. 地球にやさしい

北海道の社会課題だったホタテ貝殻を再生活用をはじめ、より環境に配慮した製品の開発など、使う人はもとより、作る私たちを含めたすべての人が安心して使える商品開発をしています。

3. 社会にやさしい

健常者、障がい者、地域、企業、アーティストなど、あらゆる社会とのつながりのある皆働社会の実現へ。さらにフェアトレードの観点も大切にしています。

私たちが生きる場所を次の世代にできるだけ良い形でつないでいくこと、私たちの責任だと感じています。
何か特別なことをやらなければならないのではなく、私たちがここになぜ生きられるのかを想ったときに、思い浮かぶすべてにやさしさを持って生きることで未来はより良く変わっていくのだと思います。
未来の人々が笑顔で日々を誰かのために懸命に生きていることを想像することができれば、私たちが存在した証となります。
今、この瞬間にできることを一人ひとりが考えるチームになり、次につなげてまいります。

日本理化学工業株式会社
代表取締役 大山隆久

1. 人にやさしい

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障がいのある社員が能力を発揮して活躍できる環境

昭和34年(1959 年) に養護学校(当時)の先生から依頼された知的障がい者2名の職業体験。先生の情熱と当時の社員が受け入れよう動いたその翌年、その2名の雇用をスタートしました。今では全社員の約70%が製造現場の重要な戦力、そして職人の技をもって活躍しています。
最初は失敗する場面が多く戸惑いもありましたが、今持っている理解力に合わせる工夫を徹底すること、即ち「工程に人を合わせる」のではなく「人に工程を合わせる」数々の工程改革を行うことで知的障がいのある社員が全ての製造ラインで責任ある作業を担当しています。
更に、6S活動やリーダー職の設置で成長の支援、また、一人一人が目標を掲げ、それに向けた挑戦の成果として月間MVP表彰、年間表彰などをもって、モチベーションを高め、成長の礎として活動を継続しています。


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色の区別がしやすいチョーク・キットパス

黒板を使う学校、塾、予備校などすべての学びの場で多様な色覚を持つ様々な人に見やすいチョーク、キットパスであるために、NPO法人カラーユニーバサルデザイン機構様の指導のもと彩度と明度に差をつけたチョーク、キットパスが完成。「全ての人にやさしい色づかい」となりました。ダストレスチョーク、キットパスにはCUD認証を受け表示した商品がございます。



2. 地球にやさしい

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ホタテ貝殻を再生活用、品質の改良につながり、さらに海と陸を大切にする

年間18 万トン排出されるホタテの貝殻。北海道の環境問題でもあったこのホタテ貝殻を北海道立工業試験場(現北海道立総合研究機構)と共同研究し、微粉末にしてチョークに配合。リサイクルとともに従来品に比べ書き味、黒板への載り、消去性、折損強度など数々の品質向上など評価のもと発明品として特許を取得。


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環境に配慮した原材料、パッケージの使用

キットパスはこれまで全ての人に安心して使っていただける商品として主原料にこだわってきましたが、2021 年、米ぬかから抽出される植物由来のワックスであるライスワックスに替え大きくリニューアルし、さらに安心な素材のキットパスになりました。各商品のパッケージも、可能なかぎりプラスチックから紙素材に。おふろ用キットパスは、湯舟に落としても浮かぶ設計にし、溺水事故を防止、安心を追求しました。また、チョークと並び主力商品である黒板ふき(ダストレスラーフル) は、 2020 年にこれまで組立に使用している椅子鋲から、分別廃棄可能なネジ止めに仕様を変更。構成部品のプラスチックカバーと芯材は使用済みペットボトルキャップを回収し有効活用しています。


3. 社会にやさしい

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私たちが目指す社会「皆働(かいどう)社会」の実現にむけて

[誰もが皆、働く幸せを感じられる社会へー]

前会長・大山泰弘の言葉「皆働社会」の実現に向けた活動として「皆画展(かいがてん)」を企画・実施しています。この展示はプロの画家、イラストレーター、障がいのある方、国籍、年齢を全く問わない様々な人たちが、キットパスで描いた作品です。「働くことで得られる幸せ」にちょっとだけ考えをめぐらせてみる、自由な絵(皆) 画展です。


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川崎と美唄から世界へ「働く場所での障がい者・健常者の区別のない社会」を発信

官公庁、企業、小中高校・大学の学生をはじめ年間のべ2,000名を超える見学に応じています。これは障がいのある社員が素直に「働く幸せ」を実感し、常に成長を続け活躍している姿を実際に見ていただくことにより心に深く伝わるものが必ずあると信じているからです。
多様な人材の活躍は当たり前の社会になることを広く伝えるためにも、全国各地の講演で直接発信しています。働きたい意思のある人誰もがいきいきと働ける社会の実現にむけて、私たちだからできることを追求していきます。

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フェアトレード

バングラデシュに自生する丈夫な麻、ジュートを使ったオリジナルバッグを国際協力NPOシャプラニールさんに依頼し、現地生産団体で生産、輸入し商品化しています(※商品名:リトルアーティスト)。適正価格での取引は、現地で雇用される女性たちの貴重な現金収入になります。フェアトレードは、一人一人が日々の生活でも取り組める「公正な取引」です。


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