Meet kitpas & chalk artists!
キットパスやチョークを使って活動されているアーティストをご紹介します
佐藤周作
(さとうしゅうさく)
https://shusaku-sato.amebaownd.com/
どのような作品を制作していますか?
現在ではキットパスを使ったカラフルなウインドウアートなどもたくさん制作していますが、元々は、ゾウやライオンなどの動物達の皺や筋肉に惹かれ、彼らをモチーフとした「墨絵」を描いてきました。
墨のもつ力強さ、繊細な淡い色、様々な表情を見せる色味を用いて、動物と墨を掛け合わせる作品で、「生命力」「表情」「色彩」をシンプルかつストレートに表現し、様々な表情を見せる動物たちを作者である私自身の感情を伝える代弁者として描いています。
アート活動の経緯や印象に残った作品ついて教えてください。
大学では油絵を学んでいましたが、自分だけのスタイルを模索する中で、動物園で見たゾウの存在感に心惹かれ、今の作風をもう10年以上続けています。
これまでの活動の中で、特に印象的だったものとしては、海外のクルーズ船に乗って南アフリカからドバイまで、約一か月間制作しながら展示販売をしたことや、有馬記念のイベントで大きな作品を新橋駅の近くの公共スペースでライブペイントしたこと、あとは成田空港での壁画など、日本各地でいろいろと経験させていただいてきました。
キットパスを使い始めたきっかけは何ですか?
数年前になりますが、埼玉県の熊谷市にある八木橋百貨店さんのショーウィンドウに、季節感を出すためのイラストを描かせていただいたのが最初のきっかけでした。
もともとモノクロでリアルなタッチの作風だったので、キットパスを使ったフルカラーのイラストは新たなチャレンジではありましたが、自身の作品の幅が出ると思い、このお仕事では約一年間にわたり、毎月描かせていただきました。
キットパスでどのような作品を制作していますか?
主にウインドウアート制作と、ワークショップを行う際の画材として使わせていただいています。
ウインドウアートは日本理化学工業さんの川崎工場にできた新棟の窓と、仲御徒町にあります「真多呂人形会館」の正面入口を手がけております。
ワークショップは自分の作品展示を行う時のイベントとして、他にも動物園さんのイベントなどで、色々と行っております。
特に印象に残っている作品はありますか?
日本理化学工業さんのウインドウアートは、自分のライフワークである「動物」とキットパスならではの表現を組み合わせる面白さがあり、毎回とても楽しみにしていますが、その中でもクジラの絵が特に印象深いです。
周りの方の反応もとてもよく、そのあとみなとみらいで行われイベント(キットパスパーク)の時にもクジラを描かせていただきました。
キットパスに関連する思い出やエピソードはありますか?
このみなとみらいのイベントの時に、自分が描いたクジラの周りに、ご来場していただいた皆さんに好きな魚などのイラストを描いてもらったのですが、ちいさい女の子が一生懸命私のクジラをまねして、何時間も集中して描いてくれたのが印象的でした。
こういった体験が、例えば普段から絵を描くのが好きになるとかのように、後々誰かに少しでも影響を与えることができたら最高ですね。
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キットパスパークで大人からお子様まで、ご来場者皆さんで描いた楽がき
キットパスのどこが好きですか?
やはり自由に描いて自由に消せるところです。窓に描くなんて、考えたこともなかったのですが、透明なガラスに大きな絵を描くという経験が、自分の創作活動にとてもプラスになっています。
もうひとつは独特の描き心地。伸びやすく、また色を混ぜてもいけるので、使えば使う
ほど「こんな表現はどうだろう?」と挑戦したくなります。
ウインドウアートにはブロックタイプのキットパスをよく使うのですが、今後色数が増えていくと、もっともっとウインドウアートを描きやすくなっていくと思いますので、さらなる展開が楽しみです!
From Editors
弊社の窓ガラスに毎月素敵なウインドウアートを描いて下さっている佐藤周作さん。今では通りすがりに足を止めて下さる方もとても多くなりました。同じ動物の中でも、絶滅危惧種に指定されているこの種類を描いてみよう!とか、描かれる動物たちへの愛情とこだわりが人一倍強くて、どの作品からもそれが伝わってくるところが魅力です。そんな、愛に溢れた作品たちにキットパスが貢献することができたら、これ以上嬉しいことはありません!益々のご活躍をお祈りしております。